私と貴方
···柚子
柚子・・
一人になると決めて
先輩に一緒の職場で働かない?
と、誘ってもらった。
今は、仕事が楽しくて仕方なかった。
友人の千乃と出掛けたり
子供達と出掛けたり
両家の両親に会いに行ったり
毎日が、目まぐるしく
過ぎて行った。
あの時は、両家の両親にも
辛い思いをさせてしまった。
子供達にも。
兄の徹からは、
「全てを任せろ」
と云われてお願いした。
兄は、私には優しいが
他人に冷たいとこもあり
心配したが。
杉田のお義母さんが
「叱ってやってください。」
と、徹に言っていた。
先日、杉田の両親と食事をした時
螢斗が、詫びてきて
なんか、変わったような気がすると
言って、その時の話をされた。
お義父さんが
蛍斗の会社を巻き込んで
螢斗と市川さんを断罪したのは、
後に蛍斗から聞かされた。
蛍斗は、
市川さんと一緒になると
思っていたが
どうやら、一人のようだ。
その上
九州に異動したとか
( 柚子は、異動の理由を知らない。 )
蛍斗には、
今度は、きちんと好きになった人と
幸せになって欲しい。
杉田の両親とは、
離婚が決まった時に
離れようと思っていた。
元嫁と一緒では
いけないと思い。
だが、杉田の両親から
柚子さんが良ければ、
いつまでも娘?友人?として、
側にいて欲しいと。
私の両親も、賛成してくれたから
今も変わらずに過ごしている。