イケメン御曹司は一途な溺愛王子でした~愛の重さはヘビー級?!~
そうして、会話をしながら巡って、水族館の最後の売店に来た。
そこは、カラフルな海の生き物をモチーフにしたぬいぐるみや、クッキーやチョコに文房具にキーホルダーなどが並べられていた。

思わず、見て回りたくなる。
しかし、繋いだ手にはたと止まる。
横を見上げる。

「見たいんでしょう?ゆっくり見ていこうか。お腹が空いていないのならだけど」
「大丈夫です。見て良いですか?」
「もちろんだよ。何か良い物があれば買うよ。今日の記念にね?」

そう言われてそのまま店内を見て回る。
そこで私が気になったのは、可愛い水色のイルカのついたキーホルダー。
実は家の鍵に付けてたのが壊れて飾りが無くなっているのだ。
それを見ていた。

「これが良いの?」

キーホルダーを掴みあげて聞かれる。

「二日前に家の鍵に付けてるキーホルダーが壊れてしまって。新しいのが欲しいなって思ってたところなんです」
「それならこれは俺からプレゼントしよう。他に気になるものは?」

それに首を横に振りつつ答える。

「特にないので大丈夫です」

そうすると、玲一さんはそのキーホルダーの色違いの淡いグリーンのイルカのキーホルダーも掴むとレジに向かった。

「はい、これ。こっちが莉々花のですよ」
「ありがとうございます」

そうして受け取ったキーホルダー。

「後で付け替えますね!」
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