イケメン御曹司は一途な溺愛王子でした~愛の重さはヘビー級?!~
有坂さんが出てほんの一分で、珍しいくらい取り乱した声がしたので僕は会議室から声のした方へ一気に駆け出した。
そこで目にしたのは、階段の踊り場に倒れ込み意識のない彼女。
しかも頭部には傷が出来たのか、左こめかみから血が流れていた。
「え、ウソ…」
微かな呟きだが、僕は聞き逃さなかった。
「杉原さん、君後で副社長室へ。警備、監視カメラの映像を至急僕の所まで回して」
その指示を出した後、
「会議は明日にずらします。有坂さんは清水さんに付き添ってください」
「承知しました」
聞こえてきたサイレンと、駆けつける足音。
運ばれていく彼女に本当は付き添いたい。
でも、僕にはやることがある。
片をつけて、すぐに行くから。
無事でいてくれ。
そう祈ると、次に僕は気持ちを入れ換えた。
その表情を見て、坪内は
「お馬鹿なお嬢さん達だな。眠れる獅子を起こすなんて。俺なら絶対にしない」
「お前もやること分かってるだろう?さっさと行け」
そうして、監視カメラの映像を確認するまでもなかったが。
そこには言い逃れもできないほどはっきりと杉原さんの姿が写っていた。
準備が整ったので、警備室から副社長室に連れてきてもらう。
すっかり、いつもの派手で傲慢なほどの態度はなりを潜めている。
そこで目にしたのは、階段の踊り場に倒れ込み意識のない彼女。
しかも頭部には傷が出来たのか、左こめかみから血が流れていた。
「え、ウソ…」
微かな呟きだが、僕は聞き逃さなかった。
「杉原さん、君後で副社長室へ。警備、監視カメラの映像を至急僕の所まで回して」
その指示を出した後、
「会議は明日にずらします。有坂さんは清水さんに付き添ってください」
「承知しました」
聞こえてきたサイレンと、駆けつける足音。
運ばれていく彼女に本当は付き添いたい。
でも、僕にはやることがある。
片をつけて、すぐに行くから。
無事でいてくれ。
そう祈ると、次に僕は気持ちを入れ換えた。
その表情を見て、坪内は
「お馬鹿なお嬢さん達だな。眠れる獅子を起こすなんて。俺なら絶対にしない」
「お前もやること分かってるだろう?さっさと行け」
そうして、監視カメラの映像を確認するまでもなかったが。
そこには言い逃れもできないほどはっきりと杉原さんの姿が写っていた。
準備が整ったので、警備室から副社長室に連れてきてもらう。
すっかり、いつもの派手で傲慢なほどの態度はなりを潜めている。