イケメン御曹司は一途な溺愛王子でした～愛の重さはヘビー級？！～

頭には疑問符が踊っている、そこに玲一さんは爆弾発言を投下した。

「莉々花は一人暮らしだと聞いていたので、怪我が治るまでの不自由な間は責任をもって僕が面倒見るから。今日から僕の家に来てもらうよ」

と言うのだ。

「は？はぁぁぁぁ！？」

返しが失礼になったのは驚きのためだから、御容赦願いたい。

「莉々花の部屋ではお世話するにも手狭でしょう？なら僕の家に来た方が良いでしょう？実家から昼間はお手伝いさんに来てもらうし、夜は僕が面倒見ますから｣

それに反論しようと、口を開く前に更に続いた言葉。

｢痛くて自分の事もままならないでしょう？今の簡単に着られるはずのワンピースにも手こずっていたでしょう？」

そう言われてしまえば、反論出来ない。
確かにこの服で着替えに十五分は時間がかかりすぎである。
普段なら五分あれば着替えは完了するだろう。
待ってる間に私の状態を把握するように、病室前のそこに待機してたのだろう。

でも、それなら大変だけど三日に一回くらいで有希子に私のところに来てもらえれば、大丈夫な気がするのだけれども。

「有坂さんは僕の第二秘書になってから多忙ですからね。莉々花のサポートは厳しいのでは？」

そこら辺も把握済みか。
そりゃそうよね、玲一さんは有希子のボスなんだから。
玲一さんの所でゆっくりして早く治すに限る。

そうして、予期せぬ流れで私は玲一さんの家に行くことになり、期間限定居候生活をすることになった。