イケメン御曹司は一途な溺愛王子でした~愛の重さはヘビー級?!~
「こ、困りまふ」
この場面で慌てふためき噛んでしまった。
慣れぬ触れ合いと恥ずかしさに、私の顔はきっと真っ赤になっているだろう。
そんな私の内心の混乱などお構い無しな、死角なしのイケメン王子は
「それは僕も困ります。お願いです。次の休日の貴方の一日を僕にください。僕とデートしましょう」
穏やかな口調の筈なのに、その内容は有無を言わせないように運ばれていく。
そんな所に、人の上に立つ立場の人間というものを感じた。
「あの、その……。とりあえず一日副社長と過ごせばいいのですか?」
「はい、僕の事を貴方に知って欲しいので。貴方の時間を僕にください。僕が貴方に恋焦がれていることを、貴方に伝えるチャンスが欲しいんです」
そうハッキリと口に出して言う。
「副社長、そろそろお時間です」
秘書さんの存在すら忘れかけたほど、彼の勢いは凄かった。
その声掛けに、副社長は
「これ、裏がプライベートの番号だから。今夜、落ち着いたら電話して?」
「恐れながら、21時以降であれば副社長はスムーズに出られると思われますのでご承知置きを」
そう秘書の男性社員坪内さんにも言われて
「はい、分かりました」
そうして受け取った副社長の名刺。
私の答えを聞くと二人は黒塗りのハイヤーに乗り去って行った。
時間にしてわずか3分。
この出会いから私の未来が変わっていく。
この場面で慌てふためき噛んでしまった。
慣れぬ触れ合いと恥ずかしさに、私の顔はきっと真っ赤になっているだろう。
そんな私の内心の混乱などお構い無しな、死角なしのイケメン王子は
「それは僕も困ります。お願いです。次の休日の貴方の一日を僕にください。僕とデートしましょう」
穏やかな口調の筈なのに、その内容は有無を言わせないように運ばれていく。
そんな所に、人の上に立つ立場の人間というものを感じた。
「あの、その……。とりあえず一日副社長と過ごせばいいのですか?」
「はい、僕の事を貴方に知って欲しいので。貴方の時間を僕にください。僕が貴方に恋焦がれていることを、貴方に伝えるチャンスが欲しいんです」
そうハッキリと口に出して言う。
「副社長、そろそろお時間です」
秘書さんの存在すら忘れかけたほど、彼の勢いは凄かった。
その声掛けに、副社長は
「これ、裏がプライベートの番号だから。今夜、落ち着いたら電話して?」
「恐れながら、21時以降であれば副社長はスムーズに出られると思われますのでご承知置きを」
そう秘書の男性社員坪内さんにも言われて
「はい、分かりました」
そうして受け取った副社長の名刺。
私の答えを聞くと二人は黒塗りのハイヤーに乗り去って行った。
時間にしてわずか3分。
この出会いから私の未来が変わっていく。