イケメン御曹司は一途な溺愛王子でした~愛の重さはヘビー級?!~
気づけばお姫様抱っこの状態にビックリして、思わず首に手を掛けた。

「ちゃんと、掴まれましたね?行きますよ?」

そういうと、このソファーからダイニングテーブルまでの少しの距離ではあるけれどそのまま運ばれて椅子に座らせてくれた。
テーブルの角を挟んですぐ近くに玲一さんも座る。

テーブルを見れば、パスタにサラダにスープがある。

キッチンに入って20分程でこの状態。
玲一さん、仕事出来て、料理もできて何処に死角があるの?
できない事は無いって事ですか?

「簡単なもので、申し訳ないし、口に合うといいんだけど」

そう言われるも、サラダもパスタも彩が良いし、スープも美味しそうだ。

「そんな事ないです!いい匂いだし、美味しそうです。いただきます」
「はい、召し上がれ」

そうして、なんとか利き手でフォークを持ちパスタを巻いて食べる。
トマトクリームのパスタはとっても美味しい。

「美味しいです!」

それは私の顔に綺麗に笑みが浮かぶ程。
それを見て、玲一さん一息つけたみたい。

「良かったです。莉々花が気に入ってくれたみたいで」
「どれも美味しいです!」

サラダもスープもどれもいい味付けで、美味しくて、ゆっくりではあるけれど全部食べ切ることが出来た。

「ご馳走様でした!」
「お粗末様でした。量はこれで大丈夫でしたか?」
「はい。美味しかったし、量もちょうど良かったですよ?私食べ過ぎでしたか?だって玲一さんのご飯美味しくて」

そう、ゆっくりとはいえそこそこの量のご飯を食べた。
どれも美味しかったから。
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