イケメン御曹司は一途な溺愛王子でした~愛の重さはヘビー級?!~
エントランスを注目を受けながら抜け、駐車場のある地下に行き玲一さんの車の助手席に乗り込む。

「莉々花、明日は両家顔合わせです。そこで問題無く認めてもらえたら、日曜が大安なので籍を入れましょう?」

……。

は、い、?

「玲一さん、いくらなんでも早すぎません?」

そう、問う私にわかっていると頷きつつ返される言葉。

「分かってます。でも、僕はもう莉々花と離れたくないし、このまま一緒に生活したいんです。この同居に持ち込んだ時から帰す気はもう無かったんです。ズルいですよね?」

そう苦笑いをこぼす、玲一さん。

一緒に暮らしだして数日だけど、どんどんと甘くなる言葉も行動も、私をどんどんと甘やかすのも。
何となく感じていたから。

「プロポーズを受けた時点で、もう私はそのまま住むのかなとは思ってましたけど」

感じてた事を素直に返す。

「だから、一緒に住むならケジメをつけなければいけないでしょう?僕は、いい大人なんですから」

それにクスッと笑いながら、私は観念したのだろう。

「それもそうですね。反対がなければそうしましょうか」
「そうしてくれますか?」
「ふふ、はい。玲一さんの考えに従います」

そう返事をした私に、赤信号で素早くキスを仕掛けてきた。

「もう!運転中はダメです!」

家に帰る車内でも、玲一さんは私にとことん甘かった。
< 73 / 85 >

この作品をシェア

pagetop