イケメン御曹司は一途な溺愛王子でした～愛の重さはヘビー級？！～
こうして、先に着いた私たちは両家の親の到着を待っていた。

「お連れ様がお見えになりました。お通ししてもよろしいですか？」

との店員さんのからの呼び掛け。

「大丈夫です。通してください」

返事を返した、玲一さん。

すると程なくして現れたのは、私の両親。

「お久しぶりです。本日はお時間を下さりありがとうございます」

そう私の両親に挨拶する玲一さん。

「久しぶりと言うより、つい最近だよ玲一くん。なに、僕らは融通が効くんだから、そんなに気にしなくて良いんだよ」

そうニコニコと答える父。

「そうは言ってもこちらからの提案が今回は急でしたから。今日は有り難いです」
「ふふ、玲一くん。そこまで畏まらなくて良いのよ？莉ヶ花と結婚するんですもの。私達とも家族になるんだから」

そう返したのは、私ののほほんとした母。
フワッとした人で、怒ったことなど無いというタイプの人だ。

そんな母と、しかりはしてるけど母と同じく穏やかな気性の父に私の三人家族である。

このやり取りですっかり実家と同じような空間になってきたところで

「お連れ様がお見えになりました。お通ししてよろしいでしょうか？」

と、再びの声かけがある。

「はい、すぐ通してください」

そう返した。
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