迷惑×嫌味×幼なじみ


ヤツと私は、生まれたときからの腐れ縁。
病院、保育園、小学校、中学校、高校。

私が行く先々にヤツの姿はあった。
見つけないことが難しいくらい。
家のアルバムも探せば何人あいつがいるだろう。

しかし少女マンガ特有の幼馴染みに恋してる☆なんてことはない。


そもそもヤツは。

顔そこそこで。
絵に描いたような優等生で。
先生からも同級生からもそれなりに頼りにされて。
納得いかないけど、外面しかみてない女子に告白もされて。

外面いいくせに内面は真っ黒。

昔は素直でいい子だったのに、なんてこともなく。
気付いたときには、私は常に馬鹿にされていて。
ほんとに可愛げの欠片もない。

あいつと私の関係はなんというか、いわば犬と猿のような関係だ。いや、あっちはわたしのことを敵対してるわけではないから、犬と猿はちょっと違うのか?
なんでもいいんだけど、とりあえず、わたしとあいつはそりが合わないし、ただの腐れ縁なわけ。

だからヤツのことを好きになるとか、天と地が入れ替わってもありえないのです。

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