雨のち晴れ【短編】
青木だ。
「何?」
私は可愛げのない
素っ気ない返事をする。
こういうとき
自分の性格を恨む。
もっと可愛くできたらいいのにな…。
「一緒に帰ろ。」
私たちは
時々こうやって
一緒に帰る。
そのせいか周りからは
よく付き合ってると誤解される。
今日も今までと同じように
自転車で帰る。
今日会った出来事や
部活のコトを話ながら
帰っていた。
なんかほっとするな…
なんて思っていたら
雨が降ってきた。