with
1.
スカイブルーのスニーカー
に、目を奪われて立ち止まってしまった。
いつも通り帰った玄関に見慣れない靴。
脇の、底の白い部分に赤と黒のラインがちょっとだけ入っている。
(ケン兄の、じゃない)
それは確か。
ぽかんと玄関につっ立っているとリビングのドアが開いた。
私の顔を見て「あ」という形で口を開いて、
次ににっこりと『彼』は笑った。
「おかえりー」
「・・・ただいま」
知らない男の人だ。
なのに、反射的に返事をしてしまった。
「お昼食べた?
これからだよね?
今ケンイチがオムライス作っているから一緒に食べよー」
にこにこにこ、と彼は笑っている。
「…はァ」
人懐っこく笑う初対面の男の人に、私はまぬけに返事をした。
これが、私と翔太サンの『出会い』だった。
に、目を奪われて立ち止まってしまった。
いつも通り帰った玄関に見慣れない靴。
脇の、底の白い部分に赤と黒のラインがちょっとだけ入っている。
(ケン兄の、じゃない)
それは確か。
ぽかんと玄関につっ立っているとリビングのドアが開いた。
私の顔を見て「あ」という形で口を開いて、
次ににっこりと『彼』は笑った。
「おかえりー」
「・・・ただいま」
知らない男の人だ。
なのに、反射的に返事をしてしまった。
「お昼食べた?
これからだよね?
今ケンイチがオムライス作っているから一緒に食べよー」
にこにこにこ、と彼は笑っている。
「…はァ」
人懐っこく笑う初対面の男の人に、私はまぬけに返事をした。
これが、私と翔太サンの『出会い』だった。