なれたなら。ーさよなら、私の大好きな人ー
君とずっと一緒にいられたなら、きっとどんな明日だって乗り越えられる。
そんな気がするんだ。
君が隣にいるだけで、心の底から一緒になって笑えるんだ。
もしあの時私は君の隣から離れていたなら、こんな暖かくて明るい未来はやってこなかったかもしれない。
自分がこうしていたなら…なんて考えることはいくらでもある。
そう考えても、私は自分がしたいことをしよう。
それがもし間違いだったとしても、自分がしたいことをしたのだから後悔はない。
でも間違えたって大丈夫だよね?
だって…
「ママ!はやくばーばのとこいくー!」
「…夏生。おいで?」
「はいはーい!」
二人が一緒なら、どんな道だって歩いていけるんだから。
だから私は歩き続けよう。
この二人と手を繋いで、どこまでも…
【終わり】