好きって言ってもいいですか?

急展開


次の日

私は寝すぎたみたいだ。
寝坊とかはしてないけど、寝すぎて疲れてしまった。
ぼーっとしたままベッドから出て着替え始める。

ピロン

ちらりと携帯を見る。
もしかしてまた昨日の…?

『おはよ、亜子ちゃん。今日もいい天気だな。また会えたらいいのにな』

朝からご機嫌だなぁ。
確かにいい天気だけど…
最後の文はいらないよね?うん。

『おはようございます。特に会って話す用事はありませんが?』

『てかなんだかんだ言いながら返事返してくれてるあたり優しいよね』

言われて気付いた。
そういえば確かに…なんで律儀に返事返してるんだろう。
どうでもいいのに、なぜか少しだけ気になる存在。

…こんなことバレたら麗奈が騒ぐだろうなあ…。

そんなことを考えながら朝食を終え、家を出た。


はい、そして予感的中。

「おはよ亜子!なんだかんだで返事してるんだって?夏目さんから恋愛相談受けまくってるんだけど?」

麗奈…あなたまで連絡先交換して、しかも私の味方じゃないの?

「なんかわからないけど、私はシカトができない性格みたいよ」

そう言ってはぐらかすことしかできなかった。
昨日の例の曲がり角。
そこを曲がるとまた誰かとぶつかった。

「きゃっ」

ぐいっと腕を引っ張られて背中にもう片方の手が当てられて抱き留められた。

「ふっ。昨日と同じだな、亜子ちゃん?大丈夫?」

「んっきゃぁぁぁ!!」

どんっと思い切り押し返してしまった。
そして私も彼も尻餅をつく。

「いってぇ…」

あ、やばい。やりすぎたかも。
でも…びっくりしたんだもん。
デジャブってこういうことを言うのよねきっと…。

麗奈は彼のほうへ行って心配していた。

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