好きって言ってもいいですか?
学校に着き、授業を淡々と受けていく。
まあ、私はばかだからあんまり内容はわからないんだけどね。
しかも、ぶっちゃけ朝のことで頭がいっぱいで内容が入ってこない、っていう…ね。
麗奈は眼鏡をかけて真面目に受けていた。
頭いいんだよなぁ。
美人で頭が良くて、スタイル良くて足が長くて。
私の憧れ。
普通、夏目さんも私みたいなちんちくりんじゃなくて、麗奈みたいな人を選ぶと思うんだけどなぁ。
ぼんやりと考えていると、携帯のバイブが鳴った。
授業中だからマナーにしてないとね。
携帯を見ると、夏目さんからだった。
『ちゃんと勉強してるか?分かんないことあったら言えよ、教えるから。と、朝のデートの話だが、今週の土曜10時に○○公園前に待ち合わせな』
ガタッ
私は急な予定設定に驚いて立ち上がってしまった。
「…どうした?笹原」
「い、いえ、なんでもありません…」
恥ずかし。。
これも夏目さんのせいなんだから!!