好きって言ってもいいですか?
帰りに服を見に麗奈と一緒にお店を回る。
「ねぇ、これとかいいんじゃない?春だし、亜子細いし」
そう言って麗奈が見せてきたのは白地に小さなピンクの花が散っているワンピースだった。
…しかもミニの肩出し。
「い、いくらなんでもまだ春だよ?まだ寒くない?その格好」
私が腕をさすりながら麗奈に言うと、ちっちっちっ、というように指を左右に振って私に言った。
「なぁに言ってんの!ちょっと肌寒いくらいのものを逆に着るの!んで、彼の大きな上着をぽすっとかけてもらうの。そして彼はこう言うのよ。『…他の奴にそんなカッコ見せてんじゃねぇよ。』…きゃぁぁぁ」
…れ、麗奈さん、ぶっ飛んでますね相変わらず。
私には何故肌寒いの着てて上着貸してくれるまではいいけどその言葉をかけられるのかがよくわからないよ。
結局麗奈に押されて半ば強制的に購入した白地にピンクの花柄ワンピース。
…確かに、可愛いんだけどね…。
ミニだから恥ずかしい…!!