好きって言ってもいいですか?

初デート


あれから毎日過ぎるのが早かった。
…ということは、デートも早くに近づいてくるわけで。

とうとう明日になってしまった。


「亜子、明日じゃんっ!髪型とかどうすんの?私やってあげようか?」

麗奈はテンション高めにやってきた。
髪いじるの、うまいんだよねぇ。
お願いしようか迷うけど…

「あとさ、メガネじゃなくて、コンタクトにしなよ!せっかく元々目大きいのにもったいないよ」

そう言って麗奈は私のメガネを外した。
一瞬にして視界がぼやけた。
そう、かなり乱視の強い目なのだ。

「ちょっ、み、見えないから返してぇー。それに、コンタクト、怖い…」

ちらっと麗奈を見る。
ぼやけていて見えないが、なんとなく雰囲気でわかる。震えている、麗奈が。

その瞬間、麗奈ががばっと抱きついてきた。

「んもぅ、可愛い亜子!夏目さん、私が責任持って亜子を今以上に可愛くして明日に望ませるからねっ!」

な、なにを張り切ってるんだ彼女は!
顔が赤くなるのが分かる。

コンタクト…にしたほうが、可愛くなるのかな。
べ、別に夏目さんのためとかじゃなくて、自分のため!
一応お年頃だし、彼氏、欲しいなぁとか思ったり…。
可愛くなりたいと思うのは、女の子として生まれてきて、普通でしょう…?

て、誰に言い訳してるんだ私は。

そんなことを考えているとメガネを返された。


「よし、じゃぁ放課後買いに行こう!」

なんかお金使ってばっかりな気がする。

断る理由がないし、少し気になるから別にいいんだけどね。
そんなこんなで放課後に買いに行くことになった。


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