好きって言ってもいいですか?

聞こえちゃってる!
やばい恥ずかしい!

『ごごごごごめんなさい』

とりあえず謝ると、クスクスと電話の向こうで笑っているのが聞こえる。
耳、燃えそう。
すごいくすぐったい気持ちになる。

『で、話って、なにかな?』

ここで?!
屋上ではみんなが仲良くお弁当を広げて食べている。

麗奈も隣にいるし…。

『え、えと…』

『あ、もしかして、こないだの返事?』

鋭すぎます夏目さん。
私は一気に体温が上がった気がした。
そんな私の反応を見かねてなのか、麗奈が私の近くに来て話始めた。

『亜子のこと、よろしくお願いしますねぇ??』
それだけ言って麗奈はご飯を食べ始める。
綺麗なお弁当。
麗奈、自分でお弁当作ってるって言ってたっけね。
すごいよなぁ…。

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