好きって言ってもいいですか?

「あ、で、もう1つはこれから買いに行く。時間あるか?」

「大丈夫です。…けど、これから買いに行くって、どういうことですか?」

まぁまぁ、と言いながら、夏目さんは私の隣に来た。
どうやらネックレスを付けてくれるらしい。

く、くすぐったい…っ。

「ふふっ、くすぐったいです、夏目さん」

自分とは違う体温の夏目さんの手が首筋に触れる度に、ドキドキする。

「あんま可愛い反応すんな、ばか」

ネックレスをつけ終わった夏目さんが私の頭にぽふっと手をやってから席に戻る。

そんな事言わないでよね。
恥ずかしくなってきちゃう…。


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