好きって言ってもいいですか?
すごく綺麗…。
指通りも良くて、違和感がない。
「どう?」
夏目さんが首をかしげて聞いてくる。
東条さんも感想が気になるようで、夏目さんの後ろから見ている。
「すごく綺麗で、指輪をつけてる、って感じがしないくらい違和感がないですね。」
「ウチの商品を気に入って頂けたようで何より」
それだけ言って東条さんはレジの方へ。
夏目さんもそれに付いていくようにレジへ向かったので、私もついて行った。
「手出して」
東条さんに言われて手を出した。
私の手を取って指輪についていた値札を切る。