好きって言ってもいいですか?
「なに急にそんな!ネックレスしてる時点であらあら?って思ってたけど!」
ネックレスはバレてたのね。
まあ、目に付くよね。
「夏目さん、やるなぁ!でも付き合ったばっかりじゃん?」
麗奈は少し落ち着いたのか、私の右手を離すとコーヒーを飲み始めた。
「そうなんだよね。麗奈から借りて読んだ小説でも、こんなに早くに貰ってるのなんてなかったから…」
もぐもぐとケーキを頬張り始める麗奈。
そんないっぱいリスみたいに頬張らなくても…。
そんな事してても綺麗なのが腹立つ。
「なんて言って貰ったの?」
「…俺は独占欲強いから」
喉に詰まらせそうになったのか、麗奈はコーヒーを勢い良く飲んだ。
…ほんとにお嬢様?て思う時がたまにある。