好きって言ってもいいですか?
「いちごのタルトあるよ。食べる?」
いちごのタルト!
食べたい…でも、さっきもいっぱい食べちゃったし…どうしよ。
悩んでいると、店員さんに夏目さんは頼んでいた。
「食べきれなかったら俺が食べるから。食べれるだけ食べな」
にこっと私に笑いかける夏目さん。
優しすぎるよ…。
「ありがとうございます。いろいろ…」
飲み物がすぐにきて、とりあえず2人して飲む。
そして夏目さんが口を開いた。
「いろいろ、って、さっきのキスのこと?」
ごふっ
「なっ…え、ちがっ…」
吹き出しそうになった私を見てクスクスと笑う。
ひどいっ!
「ほんと可愛いね、亜子」
口元を拭きながら夏目さんを睨む。
「そんな可愛い顔で睨まれても怖くない。むしろ、そそられる」
ビクッとしてしまった。
何を言ってるのこの人!!
「そそられる、ってどういうことですか!」
「襲いたくなる」
即答だった。
私、夏目さんには勝てないや。