好きって言ってもいいですか?

いちごのタルトにフォークを入れて、タルトを口に運ぶ。

…み、見られている。
食べづらいよ!

「な、な、なんでしょう…?」

あーん、と口を開けた夏目さん。
こ、これは、私に、あーん、をしてってこと?!

またタルトにフォークを入れて…
次は…

「まだぁ?」

「は…はいっ////」

夏目さんの口の中へ運ぶ。
嬉しそうにもぐもぐと食べる夏目さん。
甘いもの好きなんだね。

「亜子が食べさせてくれたからもっと美味しくなった」

にっこりと満面の笑み。
やめてっ、恥ずかしいからやめてっ////

周りのお客さんから変な目で見られてないかキョロキョロ確認してからカフェモカを飲んだ。

ドキドキがずっと止まらないよ。
心臓、なんで一個しかないの!
夏目さんにドキドキさせられすぎて殺される。

私がドキドキしているのが分かっているのか、クスクスと笑いながらコーヒーを飲む夏目さん。

いじわるだ!
分かっててやってる!
麗奈ぁ、たすけてぇ。。


< 96 / 169 >

この作品をシェア

pagetop