からふる。~第1話~
お金は通帳ごと10万預けられた。


そこから銀行で3万を引き出して宿泊代と飲食代にした。


銀行で引き落とすのもコンビニでおにぎりを買うのも始めてだった。


さすがに毎日1日中ネットカフェに入り浸るわけにはいかないので、あとは公園でスマホをいじっていた。


バイトをするしかない。


それは分かっていたけれど、どんなバイトが良くて時給1000円が安いのか高いのか分からなかった。


取り敢えず父と同じコンビニの面接を受けた。


しかし...。



「あなたもしかして...朱鷺田病院の...」


「あっ、はい。それの朱鷺田紗彩です」


「なら申し訳ないけど、今回は...」



< 3 / 14 >

この作品をシェア

pagetop