零れ落ちたもの /詩
落ちる音
その手のひらに
一生懸命
集めたものを乗せて
それでも足りなくて
もうその手のひらは
いっぱいなのに
同じ手のひらで
新しい何かを
掬おうとする…
気付いてる?
せっかく集めたものが
手のひらから
零れ落ちているよ?
新しい何かを
掬ったら
もういらないの?
零れ落ちたことにすら
気付かないほど
いらないものなら
なんで
手のひらに
乗せたの?