あんずジャム
***
「やぁっと付き合ったのね」
昼休み、学校の屋上で奈々が叫ぶように言う。
「う、うん。まさか神田さんも私のこと好きでいてくれたなんてね…」
照れ笑いを浮かべて言う優羽に、奈々は怪訝な顔をする。
「何言ってるの?神田さんが優羽のこと好きなのなんて、バレバレだったよ?」
「………え?」
「だって、店に行った時、優羽のことばっか見てたし、一回あたしが一人で店に行ったらあからさまにガッカリした顔されたもん」
「嘘…全然知らなかった…」
ずっと片想いだと思い続けていた優羽にはなかなか衝撃で、言葉を失う。
奈々は、まったく…とため息をついた。
「まあ優羽もたいがいだったけどね。
………お互いに気持ちを伝え合うきっかけを作ったってことに関しては、あの坂井先輩に感謝しなくちゃなのかな」
苦々しく言ってから、奈々は「やっぱり感謝は無理ー!」と叫ぶ。
「やぁっと付き合ったのね」
昼休み、学校の屋上で奈々が叫ぶように言う。
「う、うん。まさか神田さんも私のこと好きでいてくれたなんてね…」
照れ笑いを浮かべて言う優羽に、奈々は怪訝な顔をする。
「何言ってるの?神田さんが優羽のこと好きなのなんて、バレバレだったよ?」
「………え?」
「だって、店に行った時、優羽のことばっか見てたし、一回あたしが一人で店に行ったらあからさまにガッカリした顔されたもん」
「嘘…全然知らなかった…」
ずっと片想いだと思い続けていた優羽にはなかなか衝撃で、言葉を失う。
奈々は、まったく…とため息をついた。
「まあ優羽もたいがいだったけどね。
………お互いに気持ちを伝え合うきっかけを作ったってことに関しては、あの坂井先輩に感謝しなくちゃなのかな」
苦々しく言ってから、奈々は「やっぱり感謝は無理ー!」と叫ぶ。