あんずジャム
***
優羽は何日か前に来たばかりの店を前にして、深く息を吸う。
(こんなオシャレな場所、一人で来るの初めてだな)
吸った息をゆっくり吐き出し、思いきってドアを押す。
「いらっしゃいませ」
聞き覚えのある声にドキリとして顔を上げる。
(い、いた!)
にこやかに微笑んでいたのは、例の店員だった。
優羽は自分の心臓が徐々に速まっていくのが分かる。
「びゃっ…あの」
噛んだ。思いっきり噛んだ。
ボッと顔が熱くなる。
(緊張しすぎ…は、恥ずかしい)
彼は、そんな優羽を気にする様子はなく、優しそうな笑みを浮かべたままだ。
優羽は何日か前に来たばかりの店を前にして、深く息を吸う。
(こんなオシャレな場所、一人で来るの初めてだな)
吸った息をゆっくり吐き出し、思いきってドアを押す。
「いらっしゃいませ」
聞き覚えのある声にドキリとして顔を上げる。
(い、いた!)
にこやかに微笑んでいたのは、例の店員だった。
優羽は自分の心臓が徐々に速まっていくのが分かる。
「びゃっ…あの」
噛んだ。思いっきり噛んだ。
ボッと顔が熱くなる。
(緊張しすぎ…は、恥ずかしい)
彼は、そんな優羽を気にする様子はなく、優しそうな笑みを浮かべたままだ。