あんずジャム
ケーキにブルーベリーマフィン。
なかなか魅力的だ。
「ま、また来ます!スイーツいろいろ食べてみたいので…」
甘いもの好きな優羽は思わず前のめり気味になって言う。
玲也は少し驚いた顔をしたが、すぐに嬉しそうになった。
「はい。お待ちしてます」
優羽は先ほどの自分の行動に照れて、ちょっと笑う。
「あ、じゃあ…」
「ありがとうございました」
玲也の声を聞きながら店を出た。
──カランカラン
心の中がスッとして、何やら清々しい気分だった。