あんずジャム
***
家に帰ると、玄関に一足、男物のスニーカーが置いてあった。
(あ…剣斗さん来てるんだ)
剣斗は、姉美羽の幼馴染みで恋人。
美羽と大学は違うが、小中高とずっと同じで、昔からよく家に遊びに来ていたため、優羽とも面識がある。
リビングから話し声が聞こえるので、とりあえず挨拶しておこうとドアを開けて中をのぞく。
二人は何かを見ながら話し込んでいる様子だったが、剣斗は優羽に気づき振り返った。
「あ、優羽ちゃん。久しぶり!お邪魔してます」
「どうぞごゆっくり」
優羽は自分の部屋へ戻ろうとしたが、ふと、二人がのぞきこんでいる物が気になり、近くへ行く。
「二人は何を見てるの?」
「ああ、これか?写真だ。高校時代の」
そう言う美羽の手元を見ると、確かに数枚の写真があった。
優羽は一番上にあった写真を見て声をあげる。
「うわあ、これもしかして高校生の時の剣斗さん?」
写真の中には、優羽が通うのと同じ高校の制服を着て微笑を浮かべる男子生徒が写っていた。
顔は今より少し幼いが、確かに剣斗だ。
場所はこの近くの公園だと思われる。
家に帰ると、玄関に一足、男物のスニーカーが置いてあった。
(あ…剣斗さん来てるんだ)
剣斗は、姉美羽の幼馴染みで恋人。
美羽と大学は違うが、小中高とずっと同じで、昔からよく家に遊びに来ていたため、優羽とも面識がある。
リビングから話し声が聞こえるので、とりあえず挨拶しておこうとドアを開けて中をのぞく。
二人は何かを見ながら話し込んでいる様子だったが、剣斗は優羽に気づき振り返った。
「あ、優羽ちゃん。久しぶり!お邪魔してます」
「どうぞごゆっくり」
優羽は自分の部屋へ戻ろうとしたが、ふと、二人がのぞきこんでいる物が気になり、近くへ行く。
「二人は何を見てるの?」
「ああ、これか?写真だ。高校時代の」
そう言う美羽の手元を見ると、確かに数枚の写真があった。
優羽は一番上にあった写真を見て声をあげる。
「うわあ、これもしかして高校生の時の剣斗さん?」
写真の中には、優羽が通うのと同じ高校の制服を着て微笑を浮かべる男子生徒が写っていた。
顔は今より少し幼いが、確かに剣斗だ。
場所はこの近くの公園だと思われる。