あんずジャム
***
「お、神田!久しぶりじゃん」
校内をパンフレット片手に歩いていると、後ろからそんな声がした。
三年生の時の担任だった男性教師だ。
「田中先生!ご無沙汰してます」
「大学はどうだ~?実家から通ってるんだったか。たまには顔見せろよ」
「充実してますよ。あ、あと今は三駅先のカフェでバイトしてるので、よかったら来てください」
「カフェでバイトか…洒落てるな。さすがは神田だ。行ったらコーヒーでもサービスしてくれるか?」
「はは、考えておきます」
玲也は恩師に会釈して別れを告げ、待たせていた篤のところに戻る。
実は先ほどから、田中先生以外にもいろいろな教師陣に声をかけられており、何度も篤を待たせていた。
「悪い、待たせた」
そう言ったところで、近くを通りかけた女性に声をかけられた。
「あれ?神田くん?」
「あ、阪本さん!」
今度は元同級生だ。
玲也は篤の方を見て小声で頼む。
「お、神田!久しぶりじゃん」
校内をパンフレット片手に歩いていると、後ろからそんな声がした。
三年生の時の担任だった男性教師だ。
「田中先生!ご無沙汰してます」
「大学はどうだ~?実家から通ってるんだったか。たまには顔見せろよ」
「充実してますよ。あ、あと今は三駅先のカフェでバイトしてるので、よかったら来てください」
「カフェでバイトか…洒落てるな。さすがは神田だ。行ったらコーヒーでもサービスしてくれるか?」
「はは、考えておきます」
玲也は恩師に会釈して別れを告げ、待たせていた篤のところに戻る。
実は先ほどから、田中先生以外にもいろいろな教師陣に声をかけられており、何度も篤を待たせていた。
「悪い、待たせた」
そう言ったところで、近くを通りかけた女性に声をかけられた。
「あれ?神田くん?」
「あ、阪本さん!」
今度は元同級生だ。
玲也は篤の方を見て小声で頼む。