総長様の復讐
「なあ、樋村。


少し、話をしたいんだ。


いいか?」


重い話だ、と憶測で気づいた。


俺を見る心配そうにしている凛が居て


俺は目配せして奴らに任せた。



一人っきりにはさせない。



「お兄ちゃん、私は頼くんが好きだよ」




何を予想したのか、彼女はそう兄に言った。



迷いのない曇りのない瞳で、兄貴を見てる凛。


「大丈夫だ、すぐ行くから」


そう、安心させた真がいた。


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