総長様の復讐
「なんだよ、随分大人しくなったじゃん。


けど、抵抗しないとつまんないんだよな」



ブチッーーー



制服のボタンが弾け飛んだ。



「いやぁぁ!!!!


やめて!!!」

月明かりに照れされた金髪の男の目が


怖くて体が震えた。

頼くん……隼人くん………修くん……



そして、お兄ちゃん。



いつも、私を大切にしてくれた。



それが当たり前で、だからかな。


こんなに怖いのは…………。



悔しい。


私が弱いから。


私が弱いから、お兄ちゃんを守れない。



ごめんなさいーーーー。



月明かりに照らされ、私は瞳を閉じた。


汚いモノを見たくないから。


うっすらと浮かぶ涙が、キラリ、と光る。




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