総長様の復讐
「凛を泣かせたこと、後悔させてやるよ」


俺は、目の前の金髪を睨んだ。


それはみんなも同じでゆっくり頷いた。



上着を凛にかけてやると、抱き締める。


小さく震えた凛が、俺の腕の中にいる。



「無事でよかった。


悪い、遅くなって」



今はそれしか言えない。


ゆっくり顔をあげる凛が、はにかむ。


柔らかい笑み………



「大丈夫、だからそんな悲しい顔しないで」



ほら、すぐに君は気づく。


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