総長様の復讐
「それで、怪我大丈夫か?」



やっと口を開いた頼が、俺の心配をしてる。

「大丈夫だけど、俺じゃなくてーー


凛ちゃんのこと、わりい」



「なんで、何とかしても助けなかったんだよ!

あいつらは、凛ちゃんを無事に返すわけない‼」


分かってる。


分かってる。


奴等は極悪非道な族だ。


きっと、今頃君は泣いてる。

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