総長様の復讐
「凛は、光龍の姫なのか?」



「姫ーーー?」


姫は、総長の女。


キョトン、とした凛。


首を傾げて愛くるしい表情を、向けてくる。


妹ながら、照れる俺。



そんな俺に、無愛想な顔で見る光龍総長がいた。



「まだ、姫じゃないけど


姫になる予定だ」



ぶっきらぼうに答える。


「そっかぁ…………じゃあますます離れられなくなったわ。


凛、おいで」


俺は、凛を呼ぶ。


無邪気な君の頬に、キスをした。


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