ご縁婚〜クールな旦那さまに愛されてます〜
ミニワンピから美脚を覗かせ、エアリーボブの栗色の髪をなびかせる彼女は、片手でサングラスを外す。
アジア系のハーフっぽいエキゾチックな美顔が露わになった瞬間、私は目を見開いて思わず大石さんの腕にくっつく。
「えっ、あの人って、女優の一条朱華(いちじょう しゅか)ですよね!? すごい、芸能人初めて見ました!」
「あ、あぁ、そうなの!? それはラッキーねぇ!」
興奮する私に、なぜか一瞬固まっていた大石さんは、はっとしていつもの明るい声を返した。
少々不思議に思ったものの、初めて生で見る芸能人に私の意識は引かれっぱなし。周りのお客様も少しざわついている。
モデル出身の、現在二十七歳の一条朱華は、クォーターの美貌と天真爛漫な性格が人気で、テレビに引っ張りだこの女優。
お父様は大手不動産会社の社長らしく、お嬢様でもある彼女はセレブとしても有名だ。醸し出すオーラも一般人とはまったく違う。
「さすが女優さん、遠目で見ても綺麗で……あ」
感激しつつ独り言をこぼしていた私は、すぐにフリーズした。
丁寧な一礼をした朝羽さんに、朱華さんがにっこりと笑いかけ、なにやら親しげに話し出したから。あの感じは、どう見ても初対面ではなさそう。
アジア系のハーフっぽいエキゾチックな美顔が露わになった瞬間、私は目を見開いて思わず大石さんの腕にくっつく。
「えっ、あの人って、女優の一条朱華(いちじょう しゅか)ですよね!? すごい、芸能人初めて見ました!」
「あ、あぁ、そうなの!? それはラッキーねぇ!」
興奮する私に、なぜか一瞬固まっていた大石さんは、はっとしていつもの明るい声を返した。
少々不思議に思ったものの、初めて生で見る芸能人に私の意識は引かれっぱなし。周りのお客様も少しざわついている。
モデル出身の、現在二十七歳の一条朱華は、クォーターの美貌と天真爛漫な性格が人気で、テレビに引っ張りだこの女優。
お父様は大手不動産会社の社長らしく、お嬢様でもある彼女はセレブとしても有名だ。醸し出すオーラも一般人とはまったく違う。
「さすが女優さん、遠目で見ても綺麗で……あ」
感激しつつ独り言をこぼしていた私は、すぐにフリーズした。
丁寧な一礼をした朝羽さんに、朱華さんがにっこりと笑いかけ、なにやら親しげに話し出したから。あの感じは、どう見ても初対面ではなさそう。