ご縁婚〜クールな旦那さまに愛されてます〜
「朝羽さんのこと、全部知りたいなって思うのね。過去の恋愛とか気になるし。……でも、誰かを本気で好きになったことがあるかもしれないって考えただけですっごいモヤモヤするし、そこは知らないほうがいいのかな」
テーブルに肘をつき、悶々とした心の内を吐露すると、数秒の間を置いてこんな言葉が返ってきた。
『……なんだ、あんたちゃんと恋してるじゃない』
「え?」
どことなく安心したような真琴の声で、私はぽかんとする。言われて初めて“恋をしている”という可能性が頭に浮上してきて、ひとり目を開いて驚愕した。
嘘、私、いつの間に朝羽さんのこと……!?
口に片手を当てて言葉を失くす私に、『そこまで嫉妬してて自覚ないって、どんだけ鈍感なのよ』と、真琴は呆れたように笑った。
そうか、このモヤモヤは嫉妬だったのか。
朝羽さんの態度で一喜一憂してしまうのも、恋をしているからなのかもしれない。桃色の夢まで見てしまったのも。
初めてだ。初めて、家族以外の男の人を好きになった──。
嬉しいような、くすぐったいような感覚と、胸の苦しさが入り交じってもどかしい。これが恋するってことなんだ。
テーブルに肘をつき、悶々とした心の内を吐露すると、数秒の間を置いてこんな言葉が返ってきた。
『……なんだ、あんたちゃんと恋してるじゃない』
「え?」
どことなく安心したような真琴の声で、私はぽかんとする。言われて初めて“恋をしている”という可能性が頭に浮上してきて、ひとり目を開いて驚愕した。
嘘、私、いつの間に朝羽さんのこと……!?
口に片手を当てて言葉を失くす私に、『そこまで嫉妬してて自覚ないって、どんだけ鈍感なのよ』と、真琴は呆れたように笑った。
そうか、このモヤモヤは嫉妬だったのか。
朝羽さんの態度で一喜一憂してしまうのも、恋をしているからなのかもしれない。桃色の夢まで見てしまったのも。
初めてだ。初めて、家族以外の男の人を好きになった──。
嬉しいような、くすぐったいような感覚と、胸の苦しさが入り交じってもどかしい。これが恋するってことなんだ。