ご縁婚〜クールな旦那さまに愛されてます〜
両想いになった途端、こんなに甘くなられるとは……。本当に朝羽さん?と疑ってしまうくらいの変貌ぶりですよ。
今こうしていることが、やっぱりまだ信じられない。つい昨日までは、同じベッドで寝ていても、私たちの間には見えない境界線があったのだから。
温かな腕の中で頬を火照らせてじっとしていると、ふと先ほどの朝羽さんの言葉を思い出し、向かい合う彼を見上げて問う。
「本当に、朝まで離さないつもりですか?」
「俺は有言実行する男だよ」
当然、とでも言うような調子で答えた彼は、ふっと得意げな笑みをこぼした。
……あぁ、悔しいほどカッコいい。この人には敵わないな。
あっさり負けを認めたような気分で、幸せを噛みしめて縮こまった。そんな私の髪に、朝羽さんは愛おしそうに指を通す。
「寝るのがもったいないと思うなんて初めてだ」
実感がこもったその言葉はとても嬉しくて、はにかみつつ「私も」と呟いた。
そして、まだきちんと伝えていなかったことがあったと気づく。
「……私、朝羽さんと暮らし始めてから、毎日が新鮮なんです。働いてる姿とか、笑顔を見て胸がきゅーってなるのも、失敗して嫌われたくないって思ったのも、朝羽さんが初めてで」
今こうしていることが、やっぱりまだ信じられない。つい昨日までは、同じベッドで寝ていても、私たちの間には見えない境界線があったのだから。
温かな腕の中で頬を火照らせてじっとしていると、ふと先ほどの朝羽さんの言葉を思い出し、向かい合う彼を見上げて問う。
「本当に、朝まで離さないつもりですか?」
「俺は有言実行する男だよ」
当然、とでも言うような調子で答えた彼は、ふっと得意げな笑みをこぼした。
……あぁ、悔しいほどカッコいい。この人には敵わないな。
あっさり負けを認めたような気分で、幸せを噛みしめて縮こまった。そんな私の髪に、朝羽さんは愛おしそうに指を通す。
「寝るのがもったいないと思うなんて初めてだ」
実感がこもったその言葉はとても嬉しくて、はにかみつつ「私も」と呟いた。
そして、まだきちんと伝えていなかったことがあったと気づく。
「……私、朝羽さんと暮らし始めてから、毎日が新鮮なんです。働いてる姿とか、笑顔を見て胸がきゅーってなるのも、失敗して嫌われたくないって思ったのも、朝羽さんが初めてで」