ご縁婚〜クールな旦那さまに愛されてます〜
毎晩抱きしめ合い、キスはしている。でも、朝羽さんはそれ以上のことには及んでこない。すでに二週間ほどこの状態だ。
毎日同じベッドで眠っていて、さらには両想いになったというのに、二週間もキス止まりなのはなぜなのだろう。
世の男性はこれが普通なのか、単純に気になる。決して自分が欲求不満だというわけではない……はずだ。
午前七時、カーテンの隙間から朝日が差し込む部屋に入り、いつもと同じく何事もなかった昨晩を思い返しながら、ベッドに腰かけた。
身体を捻って、すやすやと眠る旦那様を見下ろし、小さくため息をつく。
「朝羽さんって、修行僧じゃないよね……」
ボソッと冗談をこぼし、柔らかな髪をそっと撫でてみる。
すると、ピクリと動いた瞼がうっすら開き、虚ろな視線を私と合わせた彼は、むくりと上体を起こした。
「ん……おはようございます」
「すごい、今日は目覚めがいいですね」
いつもなら何度か揺すったり布団を剥がさないとダメなのに、すんなり起きたことに驚く。
目を丸くする私を、朝羽さんは髪を無造作に乱したままぼうっと見つめる。そして、手をこちらに伸ばして私の頬に触れると、眩しそうに目を細めた。
毎日同じベッドで眠っていて、さらには両想いになったというのに、二週間もキス止まりなのはなぜなのだろう。
世の男性はこれが普通なのか、単純に気になる。決して自分が欲求不満だというわけではない……はずだ。
午前七時、カーテンの隙間から朝日が差し込む部屋に入り、いつもと同じく何事もなかった昨晩を思い返しながら、ベッドに腰かけた。
身体を捻って、すやすやと眠る旦那様を見下ろし、小さくため息をつく。
「朝羽さんって、修行僧じゃないよね……」
ボソッと冗談をこぼし、柔らかな髪をそっと撫でてみる。
すると、ピクリと動いた瞼がうっすら開き、虚ろな視線を私と合わせた彼は、むくりと上体を起こした。
「ん……おはようございます」
「すごい、今日は目覚めがいいですね」
いつもなら何度か揺すったり布団を剥がさないとダメなのに、すんなり起きたことに驚く。
目を丸くする私を、朝羽さんは髪を無造作に乱したままぼうっと見つめる。そして、手をこちらに伸ばして私の頬に触れると、眩しそうに目を細めた。