ご縁婚〜クールな旦那さまに愛されてます〜
「ドラマの中で、一条朱華は政略結婚したんだけどね。その旦那が、『君に魅力を感じない』とか言うのよ!? あれだけ綺麗で若い奥さんなのに、夜の営みが皆無ってどういうことよ。ドラマだとしても納得いかないわ」
「大石さんでも年に一回はあるっていうのにね」
「梢ちゃん?」
さらっと爆弾を落としていく梢さんと、目を据わらせてツッコむ大石さんは相変わらずで、私は声を出して笑った。
それにしてもそのドラマ、自分にも微妙に当てはまっているような……今度見てみようかな。
密かに考えていると、棚に並べられた商品の在庫を確認する大石さんは、反撃とばかりに梢さんに矛先を向ける。
「そう言う梢ちゃんはどうなのよ」
「ウチだってそんな頻繁にはないですよ。旦那も忙しいし」
発注用のタブレットを指でタップする梢さんが淡々と答え、私は目を丸くする。今語られたことは、私の知らない内容だったから。
「旦那? 結婚してたんですか?」
「ふふ、実はね。結婚してるどころか子供もいるわよ。中学生と小学生の二人」
「えっ!?」
したり顔をする梢さんから思いもしなかった事実が次々と明かされ、私はすっとんきょうな声を上げてしまった。
「大石さんでも年に一回はあるっていうのにね」
「梢ちゃん?」
さらっと爆弾を落としていく梢さんと、目を据わらせてツッコむ大石さんは相変わらずで、私は声を出して笑った。
それにしてもそのドラマ、自分にも微妙に当てはまっているような……今度見てみようかな。
密かに考えていると、棚に並べられた商品の在庫を確認する大石さんは、反撃とばかりに梢さんに矛先を向ける。
「そう言う梢ちゃんはどうなのよ」
「ウチだってそんな頻繁にはないですよ。旦那も忙しいし」
発注用のタブレットを指でタップする梢さんが淡々と答え、私は目を丸くする。今語られたことは、私の知らない内容だったから。
「旦那? 結婚してたんですか?」
「ふふ、実はね。結婚してるどころか子供もいるわよ。中学生と小学生の二人」
「えっ!?」
したり顔をする梢さんから思いもしなかった事実が次々と明かされ、私はすっとんきょうな声を上げてしまった。