ご縁婚〜クールな旦那さまに愛されてます〜
そんなに大きな子供がいるの!? 二十代後半くらいだと信じて疑わなかったのに……!
「梢さんって何歳なんですか?」
「今年で三十八」
「えぇ~っ!!」
さらなる衝撃を受けた私は、手で口を覆ってなんとか叫び声を最小に抑えた。
シワやシミがひとつもない顔をくしゃっとして、おかしそうに笑う梢さん……まさか美魔女だったとは。
でも、そうか。大石さんと同じ兼業主婦だから、彼女をあんな調子で弄れるんだなと、驚くと共に納得する。
「梢ちゃん、ほとんど家族の話しないんだもの。初音ちゃんが気づかなくても無理ないわね。年齢不詳の魔女よ、ほんと」
呆れたような笑いをこぼす大石さんだけれど、おそらく今のは褒め言葉なのだろう。
含み笑いしてタブレットを操作し続ける梢さんは、プライベートな話をしない理由を打ち明ける。
「独身時代に戻った気分を味わいたくて、仕事中はあえてリアルなことは話さないの。今の初音ちゃんみたいに、バラしたときの相手の反応を見るのも楽しいし」
「そ、そうだったんですか……」
「これから夫婦生活でなにか悩んだら、私たちに任せなさい」
「梢さんって何歳なんですか?」
「今年で三十八」
「えぇ~っ!!」
さらなる衝撃を受けた私は、手で口を覆ってなんとか叫び声を最小に抑えた。
シワやシミがひとつもない顔をくしゃっとして、おかしそうに笑う梢さん……まさか美魔女だったとは。
でも、そうか。大石さんと同じ兼業主婦だから、彼女をあんな調子で弄れるんだなと、驚くと共に納得する。
「梢ちゃん、ほとんど家族の話しないんだもの。初音ちゃんが気づかなくても無理ないわね。年齢不詳の魔女よ、ほんと」
呆れたような笑いをこぼす大石さんだけれど、おそらく今のは褒め言葉なのだろう。
含み笑いしてタブレットを操作し続ける梢さんは、プライベートな話をしない理由を打ち明ける。
「独身時代に戻った気分を味わいたくて、仕事中はあえてリアルなことは話さないの。今の初音ちゃんみたいに、バラしたときの相手の反応を見るのも楽しいし」
「そ、そうだったんですか……」
「これから夫婦生活でなにか悩んだら、私たちに任せなさい」