ご縁婚〜クールな旦那さまに愛されてます〜
私はショックを隠せず、酔っているせいもあってか、本音がぽろぽろとこぼれる。
「子供は欲しいです。朝羽さんを好きになってから、私たちの家族を作りたいっていう思いは余計強くなりました。でも、それ以前に……ただただ、愛されたくて」
本音と共に涙が込み上げ、声が震えた。同時に、やっぱり私は、朝羽さんともっと深い関係になることを強く望んでいるのだと自覚する。
好きな人に愛されたいという想いを持つのは自然なことだ、と肯定する気持ちと、自分の欲求不満さをさらけ出してしまった羞恥心とが入り混じる。
引かれてしまうかもしれないけれど、止められない。
「朝羽さんはそういう気分にならないのに、私だけこんなこと考えてるとか、ほんと恥ずかし──」
悔しさも相まって、手の甲で顔半分を隠した瞬間、彼の力強い腕が私を包み込んだ。
身体に馴染むそのぬくもりと、安心感をくれる香りで、強張りつつあった心が少しだけ落ち着く。
朝羽さんは、私をいつもよりも強く抱きしめ、優しい声を紡ぐ。
「ごめん、言葉足らずで。それは勘違いだよ」
「勘違い……?」
「子供は欲しいです。朝羽さんを好きになってから、私たちの家族を作りたいっていう思いは余計強くなりました。でも、それ以前に……ただただ、愛されたくて」
本音と共に涙が込み上げ、声が震えた。同時に、やっぱり私は、朝羽さんともっと深い関係になることを強く望んでいるのだと自覚する。
好きな人に愛されたいという想いを持つのは自然なことだ、と肯定する気持ちと、自分の欲求不満さをさらけ出してしまった羞恥心とが入り混じる。
引かれてしまうかもしれないけれど、止められない。
「朝羽さんはそういう気分にならないのに、私だけこんなこと考えてるとか、ほんと恥ずかし──」
悔しさも相まって、手の甲で顔半分を隠した瞬間、彼の力強い腕が私を包み込んだ。
身体に馴染むそのぬくもりと、安心感をくれる香りで、強張りつつあった心が少しだけ落ち着く。
朝羽さんは、私をいつもよりも強く抱きしめ、優しい声を紡ぐ。
「ごめん、言葉足らずで。それは勘違いだよ」
「勘違い……?」