ご縁婚〜クールな旦那さまに愛されてます〜
そして、霞浦家をあとにする皆を見送った今、朝羽さんはお義父様に呼ばれて二階へ上がっている。例の話をするのかもしれないと思うと、キリキリと胃が痛む。
気を紛らわせるためにも、テーブルに置かれたままの食器を集め始めると、そんな私に気づいたお義母様がトレーを手に歩み寄る。
「あら初音さん、ごめんなさいね」
「いえ! 片づけくらいは、お手伝いさせてください」
「本当にいいのよ、気を遣わなくて」
準備を手伝おうとしたときと同じように言った彼女は、ぴたりと止まってなにかを思案し、再び口を開く。
「……って、お客さん扱いじゃ、いつまで経っても家族だと思ってもらえないわよね。じゃあ……このお皿、キッチンに運んでくれる?」
私と家族になろうとしてくれているお義母様の心遣いが、とても嬉しい。私は笑顔で快く「はい」と返事をして、せっせと動いた。
食器を運び終え、お義母様はペニンシュラキッチンのシンクで洗い物を始める。
洗練されたキッチンがよく似合う、凛とした雰囲気を漂わせる彼女が洗い物をする姿は、なんだかCMでも見ているような気分だ。
気を紛らわせるためにも、テーブルに置かれたままの食器を集め始めると、そんな私に気づいたお義母様がトレーを手に歩み寄る。
「あら初音さん、ごめんなさいね」
「いえ! 片づけくらいは、お手伝いさせてください」
「本当にいいのよ、気を遣わなくて」
準備を手伝おうとしたときと同じように言った彼女は、ぴたりと止まってなにかを思案し、再び口を開く。
「……って、お客さん扱いじゃ、いつまで経っても家族だと思ってもらえないわよね。じゃあ……このお皿、キッチンに運んでくれる?」
私と家族になろうとしてくれているお義母様の心遣いが、とても嬉しい。私は笑顔で快く「はい」と返事をして、せっせと動いた。
食器を運び終え、お義母様はペニンシュラキッチンのシンクで洗い物を始める。
洗練されたキッチンがよく似合う、凛とした雰囲気を漂わせる彼女が洗い物をする姿は、なんだかCMでも見ているような気分だ。