ご縁婚〜クールな旦那さまに愛されてます〜
そして、肝心の兄はというと……。
「いやー、俺の中で初音が不動の一位だったのに、それを覆す子がこんなに身近にいたとはね」
私を見て大喜びしてくれたものの、いつもならハグをかましてきた兄はだいぶおとなしくなり、今は真琴の頭をぽんぽんと撫でている。
彼女は座布団の上で膝を抱えて小さくなり、頭にタオルを巻いている兄を睨みつけた。
「……今、付き合ったこと激しく後悔してる。恥ずかしすぎて死ぬ」
「こういうところが最近可愛くてしょうがないんだよ」
満足げな兄に頭をぐりぐりと撫で回され、真琴はしばらく顔を上げることができずにいた。
しろちゃんの言う通り、乙女な真琴は本当に可愛いよ。
ふたりのこんな様子が実際に見られるなんて。ずっと望んでいたことでものすごく嬉しいけれど、なんだか不思議な気分でもある。
「なんで今までくっつかなかったんだろってくらいラブラブだね」
こたつテーブルの向かい側に座るふたりを、珍しいものを観察するかのようにまじまじと見ながら呟くと、兄はおにぎりに手を伸ばして言う。
「いやー、俺の中で初音が不動の一位だったのに、それを覆す子がこんなに身近にいたとはね」
私を見て大喜びしてくれたものの、いつもならハグをかましてきた兄はだいぶおとなしくなり、今は真琴の頭をぽんぽんと撫でている。
彼女は座布団の上で膝を抱えて小さくなり、頭にタオルを巻いている兄を睨みつけた。
「……今、付き合ったこと激しく後悔してる。恥ずかしすぎて死ぬ」
「こういうところが最近可愛くてしょうがないんだよ」
満足げな兄に頭をぐりぐりと撫で回され、真琴はしばらく顔を上げることができずにいた。
しろちゃんの言う通り、乙女な真琴は本当に可愛いよ。
ふたりのこんな様子が実際に見られるなんて。ずっと望んでいたことでものすごく嬉しいけれど、なんだか不思議な気分でもある。
「なんで今までくっつかなかったんだろってくらいラブラブだね」
こたつテーブルの向かい側に座るふたりを、珍しいものを観察するかのようにまじまじと見ながら呟くと、兄はおにぎりに手を伸ばして言う。