ご縁婚〜クールな旦那さまに愛されてます〜
「俺が初音離れできたからかもしれないな。嫁候補もできたことだし、飛高酒蔵は任せろ」
しろちゃんといいお母さんといい、真琴を未来の嫁にする気満々だなぁ。当の本人も、終始恥ずかしそうにしているけど異論はないようだし、案外さっさと結婚しちゃったりして。
私はほくほくした気分で、しばらくふたりのノロケ話をおかずにしてご飯を食べていた。
それが一段落したあと、ようやく平静さを取り戻した真琴が私に話を振る。
「で、初音はどうしたのよ? 突然帰ってくるなんて、なにかあったんでしょ」
「わかった、マリッジブルーってやつだろ」
ふたりに指摘され、現実に引き戻された私は、力なく笑って箸を置いた。
そりゃあ変に思うよね。あまり心配かけさせたくないから全部は打ち明けないにしても、少しだけ吐き出してみようか。
「……大切な人の幸せと、自分の幸せ、どっちを優先するべきなのかな」
おおまかな悩みをぽつりとこぼすと、ふたりはキョトンとする。
さすがにこれだけではなんのことやらわからないか、と次の言葉を探していたとき、兄が口を開く。
しろちゃんといいお母さんといい、真琴を未来の嫁にする気満々だなぁ。当の本人も、終始恥ずかしそうにしているけど異論はないようだし、案外さっさと結婚しちゃったりして。
私はほくほくした気分で、しばらくふたりのノロケ話をおかずにしてご飯を食べていた。
それが一段落したあと、ようやく平静さを取り戻した真琴が私に話を振る。
「で、初音はどうしたのよ? 突然帰ってくるなんて、なにかあったんでしょ」
「わかった、マリッジブルーってやつだろ」
ふたりに指摘され、現実に引き戻された私は、力なく笑って箸を置いた。
そりゃあ変に思うよね。あまり心配かけさせたくないから全部は打ち明けないにしても、少しだけ吐き出してみようか。
「……大切な人の幸せと、自分の幸せ、どっちを優先するべきなのかな」
おおまかな悩みをぽつりとこぼすと、ふたりはキョトンとする。
さすがにこれだけではなんのことやらわからないか、と次の言葉を探していたとき、兄が口を開く。