ご縁婚〜クールな旦那さまに愛されてます〜
「こんばんは。遅れて申し訳ありません」
「あぁ、朝羽くん……!」
ようやく話がわかる人が来てくれた!というような様子の一条社長が、脱力しながら息を吐き出した。
しかし、私もいることに気づくと、彼の表情がわずかに強張る。ドキリとしつつ、私も「こんばんは」と頭を下げた。
座敷に座る社長の隣には、間近で見ると美しさの迫力がハンパじゃない朱華さんがおり、彼女の向かいに予想通りの大和さんがいる。
今朝ぶりの大和さんは、険悪ムードの中でもまったく動じておらず、私と朝羽さんに余裕の笑みを向けた。
大和さんの車で送ってもらったとき、『すぐに解決するから、大丈夫だよ』と、彼が確信していた理由が今わかったわ。
だって、自分が朱華さんの恋人だったんだもの。まさか、こんな繋がりがあったとは。
内心呆気に取られていると、朱華さんもコロッと笑顔に変わり、私に気さくに話しかけてくれる。
「きゃー、可愛らしい婚約者さん! はじめまして、一条朱華です」
一条親子と向き合う形で、大和さんの隣で膝をつくと、私も丁寧に挨拶する。
「あぁ、朝羽くん……!」
ようやく話がわかる人が来てくれた!というような様子の一条社長が、脱力しながら息を吐き出した。
しかし、私もいることに気づくと、彼の表情がわずかに強張る。ドキリとしつつ、私も「こんばんは」と頭を下げた。
座敷に座る社長の隣には、間近で見ると美しさの迫力がハンパじゃない朱華さんがおり、彼女の向かいに予想通りの大和さんがいる。
今朝ぶりの大和さんは、険悪ムードの中でもまったく動じておらず、私と朝羽さんに余裕の笑みを向けた。
大和さんの車で送ってもらったとき、『すぐに解決するから、大丈夫だよ』と、彼が確信していた理由が今わかったわ。
だって、自分が朱華さんの恋人だったんだもの。まさか、こんな繋がりがあったとは。
内心呆気に取られていると、朱華さんもコロッと笑顔に変わり、私に気さくに話しかけてくれる。
「きゃー、可愛らしい婚約者さん! はじめまして、一条朱華です」
一条親子と向き合う形で、大和さんの隣で膝をつくと、私も丁寧に挨拶する。