ご縁婚〜クールな旦那さまに愛されてます〜
「飛高初音と申します。ドラマ拝見させていただいてます」
「本当!? 嬉しい~ありがとう!」
テレビから受け取るイメージと変わらず、天真爛漫そうな印象の彼女は、とても綺麗で嬉しそうな笑顔を見せてくれた。
「ドラマ、どう?」と感想を聞きたがる朱華さんを、社長はわざとらしい咳払いをして遮る。
ムッとする彼女はさておき、社長は向かいに座った朝羽さんを見て口を開いた。
「初音さんを連れてきたということは、私の話を断るということかな?」
社長は運ばれてくる料理に目もくれず、さっそく核心を突いてきた。
私の心臓はドクドクと騒ぎ出す。しかし、朝羽さんはまったく動揺せず、その瞳で彼をしっかりと捉えて返事をする。
「そうです。大変申し訳ありませんが」
揺らぎのない声が、ぴんと張り詰めた空気が漂う和室に響き渡った。
ハラハラして成り行きを見守っていると、一条社長が小さく息を吐き出す。
「君がやりたいというレストラン経営、開業費用はかなり高額になるだろうし、利益が低い業種だ。それをこちらでカバーするだけでは不満かね?」
冷静に、威圧感のある声色で再度確認されると、こちらのほうが萎縮してしまいそうになる。
「本当!? 嬉しい~ありがとう!」
テレビから受け取るイメージと変わらず、天真爛漫そうな印象の彼女は、とても綺麗で嬉しそうな笑顔を見せてくれた。
「ドラマ、どう?」と感想を聞きたがる朱華さんを、社長はわざとらしい咳払いをして遮る。
ムッとする彼女はさておき、社長は向かいに座った朝羽さんを見て口を開いた。
「初音さんを連れてきたということは、私の話を断るということかな?」
社長は運ばれてくる料理に目もくれず、さっそく核心を突いてきた。
私の心臓はドクドクと騒ぎ出す。しかし、朝羽さんはまったく動揺せず、その瞳で彼をしっかりと捉えて返事をする。
「そうです。大変申し訳ありませんが」
揺らぎのない声が、ぴんと張り詰めた空気が漂う和室に響き渡った。
ハラハラして成り行きを見守っていると、一条社長が小さく息を吐き出す。
「君がやりたいというレストラン経営、開業費用はかなり高額になるだろうし、利益が低い業種だ。それをこちらでカバーするだけでは不満かね?」
冷静に、威圧感のある声色で再度確認されると、こちらのほうが萎縮してしまいそうになる。