ご縁婚〜クールな旦那さまに愛されてます〜
彼は一心に私を想って、飛高酒蔵のことまで考えてくれていたのに、私は自分のことばかりで盲目になっていた。後悔ばかりが押し寄せ、表情が暗くなってしまう。
「朝羽さんのことを疑って、逃げてしまってごめんなさい。こんな私だけど、これからも朝羽さんと一緒にいたいんです。だから──」
「初音」
思いのままに言葉を発していたとき、凛とした声に遮られた。
いつの間にかお互いに足を止めていて、彼は眉を下げる私と正面から向き合う。
「夫婦といえども他人だ。解り合えないこともあるし、信じられないときもある。それを乗り越えてこそ、本物の家族になれるんじゃないか?」
優しく諭す言葉が胸に浸透して、なんだか泣きそうになる。
朝羽さんは、これまでにないほど真剣な表情で、私に言い聞かせるように言葉を紡ぐ。
「初音は俺に、愛することを教えてくれた。今度は俺が、初音に血の繋がった正真正銘の家族を作ってあげたいし、それが自分の望みでもある。あなたがいなければ、俺の幸せはありえない」
「朝、羽さ……」
「結婚を決めたときに誓ったんだ。あなたのご両親にも、志楼さんにも。どんなことがあっても、ふたりで助け合って生きていくと」
「朝羽さんのことを疑って、逃げてしまってごめんなさい。こんな私だけど、これからも朝羽さんと一緒にいたいんです。だから──」
「初音」
思いのままに言葉を発していたとき、凛とした声に遮られた。
いつの間にかお互いに足を止めていて、彼は眉を下げる私と正面から向き合う。
「夫婦といえども他人だ。解り合えないこともあるし、信じられないときもある。それを乗り越えてこそ、本物の家族になれるんじゃないか?」
優しく諭す言葉が胸に浸透して、なんだか泣きそうになる。
朝羽さんは、これまでにないほど真剣な表情で、私に言い聞かせるように言葉を紡ぐ。
「初音は俺に、愛することを教えてくれた。今度は俺が、初音に血の繋がった正真正銘の家族を作ってあげたいし、それが自分の望みでもある。あなたがいなければ、俺の幸せはありえない」
「朝、羽さ……」
「結婚を決めたときに誓ったんだ。あなたのご両親にも、志楼さんにも。どんなことがあっても、ふたりで助け合って生きていくと」