ご縁婚〜クールな旦那さまに愛されてます〜
「はじめまして。飛高初音と申します」
「君が初音さんか。会えて嬉しいよ。……顔を、よく見せておくれ」
そう言われてベッドの脇に近づくと、お祖父様はまじまじと私の顔を見つめ、懐かしそうに目を細めてゆっくり頷く。
「若い頃の路子(みちこ)さんによく似ている」
感慨深そうに呟かれたひとことで確信した。やはりお祖父様は、祖母と深く関わりのあった人なのだと。
それでも、きちんと彼の口から真実を聞きたくて、私は持ってきた日記の間から写真を抜きながら言う。
「祖母をご存じなんですね。あの、突然変なことを聞いて申し訳ないのですが……この写真に見覚えはありますか?」
差し出した写真を受け取った瞬間、お祖父様の顔に驚きが広がる。
「あぁ、なんて懐かしい……! これは私が撮った写真だ」
私は不思議で素敵な巡り合わせに感激して、朝羽さんと顔を見合わせた。
しばし感慨深げに写真を見つめていたお祖父様は、ふいに目線を上げ、穏やかな表情で私たちに問いかける。
「少し、昔話をしてもいいかい?」
「はい。ぜひ」
私は二つ返事で頷き、朝羽さんと共に彼の話に耳を傾ける。
「君が初音さんか。会えて嬉しいよ。……顔を、よく見せておくれ」
そう言われてベッドの脇に近づくと、お祖父様はまじまじと私の顔を見つめ、懐かしそうに目を細めてゆっくり頷く。
「若い頃の路子(みちこ)さんによく似ている」
感慨深そうに呟かれたひとことで確信した。やはりお祖父様は、祖母と深く関わりのあった人なのだと。
それでも、きちんと彼の口から真実を聞きたくて、私は持ってきた日記の間から写真を抜きながら言う。
「祖母をご存じなんですね。あの、突然変なことを聞いて申し訳ないのですが……この写真に見覚えはありますか?」
差し出した写真を受け取った瞬間、お祖父様の顔に驚きが広がる。
「あぁ、なんて懐かしい……! これは私が撮った写真だ」
私は不思議で素敵な巡り合わせに感激して、朝羽さんと顔を見合わせた。
しばし感慨深げに写真を見つめていたお祖父様は、ふいに目線を上げ、穏やかな表情で私たちに問いかける。
「少し、昔話をしてもいいかい?」
「はい。ぜひ」
私は二つ返事で頷き、朝羽さんと共に彼の話に耳を傾ける。