ご縁婚〜クールな旦那さまに愛されてます〜
「そんな端っこにいたら落ちるよ」
ベッドギリギリのところで寝ていた私はギクリとした。
あまりくっつかないようにしていたのですよ……理由はもちろん恥ずかしいから。だけど、指摘されてしまっては仕方ない。
「あ、はい」と素直に返事をして、遠慮がちににじり寄る。人ひとり分開けていたスペースを詰めると、朝羽さんもようやく布団の中に入り、自然と顔を見合わせた。
お互いの体温を感じるくらい接近したベッドの中、彼が気を許したような笑みをふっと漏らす。そして、私の肩に布団をそっとかけ直してくれた。
ひゃー、と内心叫びたくなる。身体も心もぽかぽかして、小さな幸せを感じた。
朝羽さんのほうを向いているものの縮こまっていると、彼は片手を口に当てて大きなあくびをした。その顔はすでに瞼が閉じられていて、長いまつ毛が綺麗に伸びている。
「眠いですか?」
「んー、もう少し話そうと思ってたのに……ベッドに入ったら急に睡魔が」
目を閉じたまま話す彼はとても眠そうで、なんだか可愛らしい。まだ私と話そうとしてくれていたらしいことにもほっこりするし、緊張が和らぐ。
ベッドギリギリのところで寝ていた私はギクリとした。
あまりくっつかないようにしていたのですよ……理由はもちろん恥ずかしいから。だけど、指摘されてしまっては仕方ない。
「あ、はい」と素直に返事をして、遠慮がちににじり寄る。人ひとり分開けていたスペースを詰めると、朝羽さんもようやく布団の中に入り、自然と顔を見合わせた。
お互いの体温を感じるくらい接近したベッドの中、彼が気を許したような笑みをふっと漏らす。そして、私の肩に布団をそっとかけ直してくれた。
ひゃー、と内心叫びたくなる。身体も心もぽかぽかして、小さな幸せを感じた。
朝羽さんのほうを向いているものの縮こまっていると、彼は片手を口に当てて大きなあくびをした。その顔はすでに瞼が閉じられていて、長いまつ毛が綺麗に伸びている。
「眠いですか?」
「んー、もう少し話そうと思ってたのに……ベッドに入ったら急に睡魔が」
目を閉じたまま話す彼はとても眠そうで、なんだか可愛らしい。まだ私と話そうとしてくれていたらしいことにもほっこりするし、緊張が和らぐ。