ご縁婚〜クールな旦那さまに愛されてます〜
「どうも、お待たせしました~」
明るい声と笑顔でやってきたのは、二十代後半くらいの綺麗なお姉さんと、五十代くらいの年配の女性。ふたりともとても愛想が良く、第一印象は花丸だ。
小柄で、ベリーショートの髪がチャーミングなマダムが、待ち切れないといった調子で私を手で指し示し、朝羽さんより先に切り出す。
「そちらの可愛い彼女が……?」
「えぇ、婚約者の初音です」
朝羽さんが隣に立つ私を紹介してくれたので、興味津々なふたりに笑顔を向けて私も自己紹介する。
「飛高初音と申します。先日まで、実家の酒蔵で販売を手伝っていました。少しでもお役に立てたらと思っていますので、よろしくお願いします」
しっかりとお辞儀をすると、ふたりも同じように「よろしくお願いします~」と声をそろえて頭を下げ、簡単な自己紹介をしてくれた。
マダムな彼女が大石さん、品の良いお嬢様のような雰囲気の若い彼女が水岡さん、と頭にインプットする。
大石さんはとっても嬉しそうに、両手を頬に当てて言う。
「まさか婚約者さんと一緒に働くことになるとはねぇ。霞さんが結婚するって聞いただけで、もう腰抜けるかと思ったっていうのに」
「大石さんの場合ぎっくり腰でしょう」
明るい声と笑顔でやってきたのは、二十代後半くらいの綺麗なお姉さんと、五十代くらいの年配の女性。ふたりともとても愛想が良く、第一印象は花丸だ。
小柄で、ベリーショートの髪がチャーミングなマダムが、待ち切れないといった調子で私を手で指し示し、朝羽さんより先に切り出す。
「そちらの可愛い彼女が……?」
「えぇ、婚約者の初音です」
朝羽さんが隣に立つ私を紹介してくれたので、興味津々なふたりに笑顔を向けて私も自己紹介する。
「飛高初音と申します。先日まで、実家の酒蔵で販売を手伝っていました。少しでもお役に立てたらと思っていますので、よろしくお願いします」
しっかりとお辞儀をすると、ふたりも同じように「よろしくお願いします~」と声をそろえて頭を下げ、簡単な自己紹介をしてくれた。
マダムな彼女が大石さん、品の良いお嬢様のような雰囲気の若い彼女が水岡さん、と頭にインプットする。
大石さんはとっても嬉しそうに、両手を頬に当てて言う。
「まさか婚約者さんと一緒に働くことになるとはねぇ。霞さんが結婚するって聞いただけで、もう腰抜けるかと思ったっていうのに」
「大石さんの場合ぎっくり腰でしょう」